2018.6.11
フケの対策方法をご存知でしょうか。原因は様々なものがありあますが、症状によって対策は異なります。対策をしているつもりでも、その方法が違っていると「しっかり洗っているのに出てしまう」ということになってしまいます。もし、そのようなお悩みを持っているのであれば原因を知ることが大切です。症状別の原因と対策を知りお悩みを解決しましょう。
フケとは頭皮がターンオーバー(新陳代謝)で剥がれ落ちたものです。そのサイクルは年齢によって差はありますが、約1か月とされています。新しい頭皮ができるのに伴い、古い角質は老廃物として剥がれ落ちるのです。つまり、フケとは目立つか目立たないかが人によって異なるものの、誰の頭にでもあるものなのです。
本来であれば、毎日のシャンプーで洗い流されるのですが、頭皮環境が乱れると目立ってしまいます。フケには「乾性」と「脂性」の2種類あり、原因と対策がそれぞれ異なります。
乾性フケは主に乾燥肌の人がなりやすく、頭皮が乾燥することによって出てくるものです。また、乾燥が原因であることから、肌の乾燥しやすいアトピー性皮膚炎の人もなりやすいです。この症状の特徴は、頭をかいたときに、乾いた粉のようなものが細かく落ちてきます。
髪に残っていたり、肩についていたりしたときに手で払うと簡単に落ちていくのが特徴です。乾燥肌という体質以外にも季節的なものや、体調、食生活なども原因となることがあります。
脂性フケはオイリー肌の人に多い症状で、乾性フケとの違いは見た目で判断することも可能です。乾性フケは粉のようにサラサラで細かいのに対し、脂性フケは頭皮にくっつきやすく見た目も大きいのが特徴です。頭皮の状態は脂っぽくべたついていることや、強い痒み、赤身が出ていることもあります。
また、頭皮に黄色っぽい塊ができることもあるのが特徴です。痒みの症状が出る人も多いものですが、かいてしまうと頭皮の状態が悪くなり症状が悪化してしまうこともあります。
乾燥によって出てくるものであるため、頭皮の乾燥を招くことが原因になります。主な原因としては洗浄力の強いシャンプーでの洗髪や、紫外線によって刺激を受けることなどです。年齢とともに頭皮の水分量は減少してしまうため、加齢も原因になります。その他にも季節や体調も原因となるものです。冬のように湿度が低くなる時期は、空気が乾いているため頭皮を乾燥させてしまいます。健康状態も頭皮にまで影響を与えるもので、体調不良は血行不良を招きフケを増やします。
脂性フケは頭皮の常在菌が原因となり引き起こされるものです。その常在菌は「マラセチア菌」というもので、皮脂や汗をエサとしています。常在菌であるため通常の状態であれば問題はありませんが、何らかの原因で増殖してしまうと新陳代謝が乱れてフケの原因となるのです。
マラセチア菌は脂っこい食事やストレス、疲労、睡眠不足などの生活習慣の乱れによって増えます。シャンプーのあとに乾かさず放っておくことでも増えます。
洗浄力の強いシャンプーは肌に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥の原因となるため、対策としておすすめなのは、低刺激なシャンプーに変えることです。シャンプーの洗浄成分には種類がありますが、市販のシャンプーで多いのは「高級アルコール系」のもので、これは洗浄力が非常に高く、肌への刺激が強いものです。
今使っているものがこの洗浄成分のシャンプーであれば、「アミノ酸系」の洗浄成分のシャンプーへ変えてみましょう。アミノ酸は肌や髪の成分と同じタンパク質であるため、低刺激で優しい成分です。
乾燥肌の人にはオイルやローションでの保湿もおすすめです。オイルは洗髪前に使用するもので椿油やホホバオイル、あんず油などがあります。これらのオイルで洗髪前に頭皮をマッサージするように塗ると、必要な皮脂は残しながら汚れをしっかり落とすことができるため地肌が潤います。
オイルだけではなく、洗髪後にローションで地肌の状態を整えることも大切です。成分は和漢植物エキスやヒアルロン酸など保湿効果のあるものが良いでしょう。
血液は肌にも栄養分を送る役割を果たしているため、血行不良になると必要な栄養がいきわたらなくなり肌の新陳代謝が乱れ乾燥してしまいます。そのため、血行改善は対策として高い効果があります。血行改善には洗髪前のブラッシングがおすすめです。
優しく地肌をマッサージする感覚でブラッシングすると血流が良くなります。こうすることで余分な皮脂や汚れを落としやすくする効果もあるため、血行改善以外の面でも予防になります。
洗浄力の強いシャンプーは肌に必要な皮脂を奪い、乾燥の原因となると説明しました。その一方で、皮脂の落とし過ぎは皮脂の分泌を過剰にすることもあります。必要な皮脂が落とされてしまった肌は乾燥から守ろうと皮脂を余分に分泌してしまうのです。そのため、乾性フケの対策と同様にアミノ酸系シャンプーのような低刺激な洗浄成分のシャンプーに変えると改善される可能性があります。
肌がべたついていると何度も洗ってしまいたくなる人もいると思いますが、低刺激のシャンプーで適度に皮脂を落とすことが大切なのです。
低刺激なシャンプーで洗髪していても改善されないという場合、食生活の見直しが必要な可能性があります。普段の食事で揚げ物やスナック菓子のような脂っこいものを多く摂っていないでしょうか。油分の多い食事は皮脂の分泌を過剰にしてしまうため、控えた方が良いです。
また、新陳代謝の乱れを招く食生活も改善し代謝を整える栄養を摂ることも大切です。アルコールは新陳代謝を抑えてしまうため控えることをおすすめします。一方、ビタミンB2やB6は代謝を活性化するため積極的に摂ると良いでしょう。
菌の増殖が原因であるため清潔な状態にしておくことも対策の一つです。「毎日シャンプーしていて不潔なはずがない」と思う人もいるでしょう。しかし、清潔にしておくのは頭そのものだけではありません。帽子や枕カバー、布団など頭に触れるものは全てきちんと清潔にできているでしょうか。
帽子はなかなか洗っていないという人もいるのではないでしょうか。毎日洗う必要はありませんが、頭は毎日洗っていても汚れやすい場所ですのでこまめに洗濯するようにしましょう。
2つのタイプのどちらも対策にはシャンプーが大事であることをお伝えしました。シャンプーの洗浄成分は界面活性剤の種類で分類され、大きく分けると「高級アルコール系シャンプー」「石鹸系シャンプー」「アミノ酸系シャンプー」に分けられています。この中でアミノ酸系シャンプーは肌に優しい洗浄成分で地肌や髪に刺激を与えることなく洗うことができるものです。
一方、高級アルコール系や石鹸系は毛穴の汚れをしっかりと落とすことができる洗浄力の高さがありますが、必要な皮脂まで落としてしまうデメリットがあります。
このシャンプーは洗浄成分はアミノ酸系のものを使用し、天然由来成分100%で作られたものです。コーティング剤にはシリコンを使わず、オレンジやオリーブオイルが配合することで肌に優しいシャンプーとなっています。シャンプーにコーティング剤が入っているためコンディショナー不要なのも特徴です。また、22種類ものエイジングケア成分が配合されていて、この成分は頭皮環境を整えるため、若々しい髪にする効果以外にもフケ対策としても効果が期待できます。
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出典:@cosme
男性向けのシャンプーで、頭皮環境の改善に着目して作られたシャンプーです。洗浄成分にはアミノ酸系洗浄成分の他に新成分のコハク酸系洗浄成分が配合されています。コハク酸系洗浄成分は肌に優しい洗浄成分でありながら、泡立ちが良いという特徴があります。アミノ酸系洗浄成分は肌に優しいものの、人によっては泡立ちに物足りなさを感じることもあるものです。このシャンプーはその欠点を改善し泡立ちが良く、肌の潤いは守りながら洗うことができ、フケやかゆみなどの頭皮トラブルを抑えます。
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出典:公式サイト
肌に優しい洗浄成分のシャンプーでも改善されない場合、薬用シャンプーもおすすめです。脂性フケの原因はマラセチア菌という常在菌の異常な増殖です。薬用シャンプーであれば、このような原因菌を頭皮の殺菌効果によって抑制することができます。洗浄成分には洗浄力が高いながら肌への刺激が少ないものが使用されています。また、保湿成分も配合されているため、きちんと汚れを落として頭皮を整えるというフケの対策をしっかり行うことができるシャンプーです。
乾燥したこの時期に痒みが酷くなるので、数年前から使用しています。 お風呂上りや寝起きに感じる痒みがピタッと止まったことがきっかけです。 使用後に髪の毛がバシバシになる印象を少し持ちましたが重宝しています。
出典:@cosme
正しい髪の洗い方は、いきなり髪を濡らしてしまうのではなくブラッシングから始まります。ブラッシングするだけでも髪からほこりや汚れを落とすことができます。使用するのは動物性の毛のブラシがおすすめです。人間の髪に近い性質であるため静電気が起きにくく落とした汚れが再び髪についてしまうのを防ぐ効果もあります。
ブラッシングの後は髪を濡らしますが、すぐにシャンプーを付けずにぬるま湯で素洗いをしましょう。2~3分程度、お湯だけで髪の汚れを洗い流します。この時に指の腹を使って優しくマッサージをしてください。こうすることで頭皮の毛穴が開かれます。毛穴が開いている状態だと汚れ落ちが良くなり、よりシャンプーの効果を得ることができます。
シャンプーを頭につける前に、手でシャンプーを泡立ててることが大切です。泡立てたシャンプーは毛穴に入りやすく汚れ落ちを良くしてくれます。一方、泡立てずにつけてしまうと、すすぎ残しの原因となりフケを増やしてしまうことになります。
また、手を洗ってから泡立てることもポイントです。手が汚れている状態で泡立てようとすると泡立ちが悪くなってしまいます。
洗髪をする際は素洗いの時と同様に指の腹を使ってマッサージするように洗いましょう。マッサージは血行促進効果だけでなく毛穴から汚れを押し出す効果もあります。この時に大切なのは爪を立てないようにすることです。爪を立ててしまうと地肌を傷つけてしまいます。傷ついた地肌は修復しようとしますが、その際にフケが出てしまうのです。
最後のすすぎもとても大切です。すすぎ残しは頭皮が荒れたり、雑菌が繁殖したりする原因となります。しっかりと2〜3分は時間をかけて洗い流すようにしましょう。この時もマッサージしながらすすぐようにすると毛穴からシャンプーを押し出すことができます。また、洗い流す時は頭頂部から下に下がっていくように流すとすすぎ残しを防ぐことができます。
フケのタイプや原因、対策、対策としての正しいシャンプーの方法をご紹介しました。まずは自分がどのタイプの症状が出ているか見極めることが大切です。症状に合った対策を取り、シャンプーはアミノ酸系のものを使ってみましょう。そうすることで少しずつでも症状は改善されてきます。それでも改善されない場合はシャンプーがあっていない場合や、頭皮が炎症を起こしている可能性も考えられます。あまり症状がひどいようであれば皮膚科の受診をおすすめします。
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