2018.8.6
育毛剤と発毛剤はどちらも髪に有益をもたらしてくれるアイテムです。情報サイトなどでも一緒に紹介がされていることもありますので、同じ物だと思っている人もいるのではないでしょうか。
しかしながら両者は似て非なるものです。性質が違っているため、目的にそぐわない物を選んでしまうと上手に活用できないことが考えられます。適した選択をすることが育毛に成功するコツでもあるため、ここで両者の違いについてチェックしておきましょう。
育毛剤の特徴は、今ある髪の毛を育てるための成分構成になっていることです。頭皮環境を整える効果をはじめ、血行の促進作用、脱毛因子の抑制などが挙げられますが、これらの働きで生えている髪が丈夫に育つようにサポートをしてくれます。
配合されている成分の性質としては、比較的マイルドなのも特徴と言えます。育毛剤は、いわゆる医薬部外品というカテゴリーに分類されているのですが、これは一定の効果があるものの、薬のような確実性はないことを示します。端的に言えばそこまで強力な作用は持っておらず、あくまでも髪の成長を手助けする効果に留まるのです。
発毛剤は、髪のないところから生やす力を持っている製品を指します。つまり発毛作用を持っていない物は発毛剤と呼ぶことはできません。
髪を生やしたいにもかかわらず、発毛成分が含まれていない物を選んでも、薄毛は改善できないため注意が必要と言えるでしょう。
判断に迷ってしまうところもあるかもしれませんが、特に難しいことはありません。現在、日本で発毛成分として認められているのは、ミノキシジルとフィナステリドと呼ばれる成分のみですので、種類については多くないのです。それに、ミノキシジルは外用薬な一方、フィナステリドは内服薬で、種類に関しても別物です。選べるほどの数はなく、判断もしやすいと言えます。
両者は購入方法にも違いがあるのですが、簡単に入手ができるのは育毛剤です。というのも、育毛剤は医薬部外品に分類されるものであり、誰の許可を得ることもなく買い求めることができるのです。
そのため薬局やホームセンター、コンビニなどでも簡単に入手できます。身近な製品ゆえに利用しやすく、育毛初心者にもおすすめと言えます。なぜ医薬部外品の物は入手のハードルが低いのかというと、使用に伴うリスクが小さいのが理由です。
効果がマイルドゆえに危険なトラブルが生まれてしまう可能性が低く、そのために特に許可なく買うことができます。ただ、完全なノーリスクなわけでありませんので注意も必要です。効果が低めとは言え、リスクある成分も存在するため、例えば軽微ながらも頭皮トラブルなどが発生することも考えられます。
一方の発毛剤は入手のハードルが上がります。医薬品に分類されるため、医師または薬剤師に相談の上で買い求めなければいけません。ワンクッション置かなければならないため、育毛剤と比べると、やや手間が必要となります。ただ、これは安全に使用するために必要な作業であり、医薬品ゆえにきちんと説明を受けた上で使用をしないとトラブルが起こる恐れがあるのです。
医薬品はそれだけ強力な作用を持つことを意味します。そもそも使用されている成分というのは、元々は別の用途に用いられていた薬です。副作用として発毛効果が認められたことで、発毛薬にも使用されているのですが、本来は別に主作用があり気軽に使用できる成分でもありません。そのような成分ゆえに、医師などからの説明をきちんと受けた上で使う必要があるのです。
医薬部外品に分類される育毛剤は、基本的に副作用のリスクは低いです。重篤なトラブルが発生することは殆どありませんので、使用に伴うハードルは低いと言えるでしょう。
しかしながら、頭皮との相性が良くないことでアレルギー反応が出る可能性はあります。例えば、かゆみや湿疹、フケの増加など、こうした症状に注意も必要です。一時的なものにしか過ぎないこともあるものの、使用の度に発生するようなら相性が良くない可能性がありますので、今後の使用は控えた方が良いと言えます。
育毛剤と比べると副作用が重たい内容となっています。場合によっては健康状態までも害する症状が出てしまうこともあるために注意が必要です。起こり得る副作用としては、まずミノキシジルの使用に伴う頭皮トラブルが挙げられます。頭皮に直接付けるために特に起こやすい問題です。
使用を続けることで頭皮が慣れて症状が消えることもあるものの、逆にひどくなることもあります。無理に続けると脱毛の原因にもなり得るため、症状が続くようなら使用を中止することも必要です。ミノキシジルの副作用には、他にも多毛症や頭痛、動悸なども挙げられます。
例えば育毛とは関係のないところから毛が生える、使用に伴う頭の痛みや心臓のドキドキなどですが、血管に作用するためにこれらの症状が出ることがあります。
外用薬として使用する分には確率は低いものの、念頭に置いておくべきリスクと言えそうです。主にフィナステリドによるものですが、EDの症状が発現することもあります。
成分の性質上、男性ホルモンに影響するため、男性機能が衰えてしまう症状の存在も確認されているのです。確率としては0.7%と高いものではありませんが、ただ実際に発症するケースもある以上、軽視することはできません。なお、フィナステリドによる副作用は、使用を中止した後も続く可能性があると言われています。
つまり後遺症として残ることを意味するもので、そうしたリスクもあることを理解しておく必要があります。
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出典:公式サイト
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出典:@cosme
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出典:@cosme
おすすめの人の特徴に、まだそれほど薄毛が進行していない場合、あるいは予防をしたいと考えている場合です。今ある髪の毛を育てるためのアイテムですので、比較的軽度の悩みの人に適しています。
今の内から対策をすることで将来の髪が守られるため、早めに導入するのがおすすめと言えるでしょう。頭皮があまり丈夫ではない人にもおすすめです。効果がマイルドなために負担になりにくく、無添加処方の物ならより一層安全に使用することができます。
育毛は長い目で行うことが大切ですので、効果ばかりを重視せず、安全に使えることも踏まえて選択しなければいけません
おすすめの人の特徴は、育毛剤とは反対に、症状がある程度進んでしまっている人です。特に地肌が目立つほどの進行が確認できる場合、発毛成分によって対策を講じなければ改善が難しい現実もあります。
髪を生やすというのは難易度の高い作業でもあるため、有効な手段で攻めていくことも必要でしょう。ただ、効果の高さの一方でリスクもある点に注意が必要です。
頭皮への負担になる懸念をはじめ、健康面にも影響する恐れがあります。有効性の面では育毛剤をしのぐものの、頭皮及び健康を害してしまうようでは健全な髪は生えませんので、リスクと向き合い判断することが大切です。
両者の共通点はまず、いずれにも即効性はないことです。たとえ効果に優れている発毛剤にしても、使用してからすぐに生えることはありません。
したがって効果を急いでしまうことなく、じっくりと使っていくことが大切です。なお、最低でも半年は使用してみることが望ましいと言われていますので、継続する上でのひとつの目標にするのも良いと言えます。
基本的にはずっと使い続けるアイテムという点も共通しています。例えば生やすことができた場合でも、そこで使用を止めると元に戻ってしまうのです。現状を維持するためには生えた後の継続性も必須です。体質による相性の存在も共通点に挙げられます。
合う人もいれば合わない人もいますので、自分にマッチする物を見付けなければいけません。そのため、まずは実際に使ってみることが大切で、その上でベストな一品に絞っていくのが良いと言えます。
違いについて迷ってしまいやすい育毛剤と発毛剤ですが、相違点には以上のようなことが挙げられます。医薬部外品の物と医薬品の物とでは目的や効果がまるで違っています。
したがって選び方も考えていかなければならず、闇雲に決めてしまうのは良くありません。軽度の悩みならば育毛剤、中程度以上ならば発毛剤というように状態に合わせて選択することが重要です。
ただし、両者は効果に違いがあるだけでなく、使用に伴う副作用のリスクも違っています。効果ばかりを求めて負担になる物を選ぶのも考えものですので、その辺りの見極めを誤らないことも必要でしょう。実際に使用してみないことには判断が難しいところもあるため、まずは積極的に取り入れてみるのが良いと言えます。
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