2018.7.31
肌に優しい石鹸シャンプーはしっかり汚れも落とすことができるので魅力的なシャンプーです。しかし、その一方でフケに悩まされて使用を諦めたという方が多いという問題もあります。
良さそうだけれどフケに悩まされるのは避けたい、そう思われている方は多いです。しかし石鹸シャンプーの頭皮への優しさを考えると諦めてしまうのも勿体ないです。
どんな物でもそうですが、使い方や選び方を間違えることでトラブルの原因になります。選び方や使い方の間違いで良い物を使えないのは本当に勿体ないです。
そこで、なぜ石鹸シャンプーでフケが出てしまうのか、その原因と対策について調べてみました。
石鹸シャンプーを使うとフケが出てしまう原因には体質が大きく関係しています。
同じものを使ってもフケが出る方とそうでない方がいるのです。石鹸シャンプーは汚れをスッキリ落としてくれますが、その分、脱脂力が高すぎるという特徴があります。
皮脂は敵視されがちですが、頭皮に潤いを与えて守っているという面もあるのです。
そのため、必要以上に奪ってしまうと頭皮のバリア機能を低下させる恐れがあります。
通常は皮脂を落としても自然と元に戻りますが、落としすぎになってしまう方は頭皮が乾燥してしまったり、乾燥による皮脂の過剰分泌が起きるなどトラブルを招く可能性があるのです。
皮脂が足りなくて乾燥しても、皮脂が過剰分泌されても、フケの原因になります。体質に合わない石鹸シャンプーを使うとフケが出てしまう原因になってしまいます。
頭皮が乾燥すると乾性フケがでます。粉雪のように細かくパラパラとしている状態のもので、乾燥肌の方やアトピー性皮膚炎の方などに多く見られます。
このパラパラとした乾いたフケは、乾燥して剥がれ落ちた角質です。空気が乾燥している冬の時期や体調が悪いとき、栄養が足りなくなったときやパーマやカラー剤など薬剤による刺激があった時、シャンプーのし過ぎで必要な皮脂まで落としてしまったようなときに発生しやすいフケです。
既に頭皮が乾燥している状態ですから保湿することが必要です。
また洗い方も重要で、特に注意が必要なのが洗う回数になります。洗えば洗うほど乾燥を招いてしまうため、シャンプーを使って洗う回数そのものを減らすというのも効果的です。
基本的には乾燥肌のスキンケアを行うのと同じ方法で対策をします。洗い過ぎを避けて保湿するのが基本です。汚れていると勘違いして洗うことを頑張りすぎるのは逆効果ですから注意しましょう。
皮脂は頭皮にとって大切なものです。そのため、落としすぎてしまうと皮脂は過剰に分泌されます。
皮脂が過剰に分泌されるとマラセチア菌という雑菌が繁殖してしまうため、脂性フケが発生します。脂っぽく黄色がかっている状態であれば、脂性フケの可能性が高いです。
頭皮の皮脂が必要以上に洗い流されることで乾燥が起こり、それによる皮脂の過剰分泌が原因です。また、洗い残しによって皮脂が過剰となっているときにも発生することがあります。
落としすぎも落とさなすぎも原因となりますので注意が必要です。
今まで使っていたシャンプーから石鹸シャンプーに切り替えると、頭皮の角質細胞の生まれ変わりの周期にも影響が現れます。
ターンオーバーによって古い頭皮は新しい頭皮に生まれ変わっていますので、その周期が変わることでフケが出やすくなることがあります。また、今まで使っていた合成シャンプーやリンスによって得られていた保湿効果やフケ防止の効果がなくなることによる可能性もあります。
1ヶ月から6ヶ月程度、影響が出る場合がありますが、保湿ケアを行うことで改善は可能です。
頭皮の細胞のサイクルはいずれ落ち着きますので、それまでの期間はある程度の我慢が必要となることも考えられます。
あまりにフケが酷いときには他の原因も考えられるため、使用を中止したほうがよいです。しかし、我慢できる範囲なのであれば、保湿ケアなどの対策をしながら様子を見ることをおすすめします。
石鹸シャンプーを使うときには石鹸カスが残ってしまう可能性がありますので注意が必要です。
一般的な合成のシャンプーから切り替えたときにフケが気になり始めたという方は、石鹸カスかどうかを見極める必要があります。
細胞の欠片のようなものであればフケですが、乾いたときに小麦粉のような粉状になるという場合には石鹸カスである可能性が高いです。また、ブラシにベタベタと白くついてしまうような場合も石鹸カスである可能性が高くなります。
正しく洗髪できていないと一般的な合成のシャンプーよりすすぎ残しが目立つと考えて正しい洗髪を心がけましょう。
正しい洗髪のためには良く泡立てることや頭皮をキチンと洗うこと、すすぎ残しがないようにしっかりすすぐことが大切です。
頭皮はデリケートですから爪を立てたりゴシゴシこするように洗ったりすると傷付き、トラブルが大きくなってしまうので注意が必要です。
洗髪前のブラッシングやぬるま湯による予洗い、石鹸シャンプーをしっかり泡立ててから頭に乗せること、しっかりすすぐことなどを意識して洗いましょう。
シャンプーブラシを使って洗うという方法もあります。髪が長い方や量が多い方には特におすすめです。便利な道具も活用して、正しい洗髪を心がけましょう。
石鹸シャンプーを使う時にフケが出ないようにするには、保湿力を足してあげるという方法が有効です。
はちみつには高い保湿力がありますし、殺菌力や浸透力もあるため、フケが出ないようにしたいときに効果があります。はちみつを混ぜて対策をしましょう。
混ぜると言ってもシャンプー本体に混ぜてしまうのはよくありません。石鹸シャンプーは弱アルカリ性のため、酸性のはちみつを最初から混ぜてしまうのは問題があります。使用時に混ぜるイメージで使いましょう。
泡立ててからはちみつを大さじ1杯から2杯程度を付けるような感じで使用します。お使いの石鹸シャンプーとの相性もありますので調整しながら行うとよいです。
グリセリンにも保湿力があります。はちみつの匂いが気になるなど抵抗のある方はグリセリンを試してみるとよいです。
グリセリンははちみつよりも保湿力が高く、ベタつきもありますので入れる量に注意することが必要です。はちみつと同じイメージで入れてしまうのはよくありません。
小さじ半分で十分ですから、入れ過ぎに注意しましょう。グリセリンの場合には洗髪時の指通りもよくなります。グリセリンを使用するときには、洗髪時に混ぜて使用します。
入れ過ぎるとよくありませんので小さじ半分程度を上限とし、石鹸シャンプーとの相性も考慮に入れて調整しながら使用するとよいです。
石鹸シャンプーとひとくちにいっても、様々なものが様々なメーカーから発売されています。
そのため、対策を行っても改善されなかったときにはシャンプーそのものを別のものに変えるというのもおすすめです。
体質には個人差がありますので誰にでも合う石鹸シャンプーというものはありません。自分で試してみて、合うものを選ぶという方法が一番です。
石鹸系シャンプーは弱アルカリ性のものが洗浄力が高く、弱酸性のもののほうがマイルドです。乾燥したフケの出る方は特に弱酸性のマイルドな石鹸シャンプーが向いています。
無理をして弱アルカリ性ものを使わなくても良いので、マイルドな弱酸性のものに切り替えるとよいです。
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石鹸シャンプーの効果を十分に得たいなら、しっかりと正しい洗髪をしましょう。
フケが出ないようにはちみつを混ぜるなど潤い成分を足すというのもおすすめの方法です。それでも改善されないときには、石鹸シャンプーそのものの見直しをしましょう。
石鹸を使って入れば良いというものではありませんから、自分の体質に合っているものを選ぶことが大切です。無理をして洗浄力の高いものを選ばなくても十分に効果を得ることはできます。
合わないものを無理して使うのがよくないのは石鹸シャンプーでも同じです。自分の体質に合ったものを選び、正しく使って石鹸シャンプーによるメリットを十分に引き出しながら利用するとよいです。
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