2018.8.6
頭皮環境を改善したい、枝毛・切れ毛などを減らしたい、薄毛・抜け毛などのトラブルを改善したい、くせ毛・髪のうねりを抑えたい、などの消費者の悩みに対応したシャンプーが、近年多く発売されています。
一方で、市販や通販など含めて、本当にたくさんのシャンプーが販売されていて、どれを選べばよいのかわからなくなっている状況もあります。ここでは、石鹸シャンプーと呼ばれるものについて取り上げ、解説していきます。
石鹸シャンプーとは、名前の通り石鹸でできたシャンプーです。
どの商品も、他のシャンプーに比べると成分はシンプルです。中には、水と石鹸だけでできた商品もあります。石鹸シャンプーは、ほとんどの商品がノンシリコンシャンプーです。市販の多くのシャンプーには、シリコンと呼ばれる成分が入っています。
シリコンは、髪の表面をコーティングしてきれいに見せてくれるものですが、シャンプーで髪を洗っているのにコーティングするのは不自然なのではないか?
シリコンのせいで髪が重くベタッとしやすいのではないか?そういった疑問から、ノンシリコンシャンプーの需要が高まりました。石鹸シャンプーはほとんどがノンシリコンシャンプーなので、石鹸シャンプーに対する注目度も上がっているのです。
市販のシャンプーの多くが、高級アルコール系と呼ばれる洗浄成分が配合されています。
高級とつくのでとてもいい成分のように感じますが、安価な石油系の合成界面活性剤のことです。脱脂力が強く、頭皮の皮脂やスタイリング剤などを簡単に落とすことができます。
しかし、その脱脂力の強さゆえに、本来頭皮に必要な皮脂まで奪ってしまい、頭皮の乾燥を招いたり、成分自体が刺激になり、頭皮に湿疹ができるなどの症状が報告されています。一方で石鹸シャンプーは、天然成分由来の界面活性剤でできています。
油に苛性ソーダなどのアルカリ剤を入れて中和させて作られます。石鹸シャンプーは、高級アルコール系のシャンプーに比べて洗浄力が穏やかで、頭皮を傷つけることもありません。なので、頭皮にトラブルのある方には、石鹸シャンプーがおすすめなのです。
石鹸シャンプーの材料はとてもシンプルです。中には石鹸と水だけでできた商品もあります。
なぜなら、石鹸シャンプーは、髪を補修したりコーティングしたりせず、シンプルに汚れを落とすことに特化したものだからです。
そしてその石鹸も、ヤシ油やオリーブ油などの油に苛性ソーダなどのアルカリ剤を入れて中和させて作られます。どんな油を使うかによって値段の差は出てきますが、石鹸シャンプーは多くのものが安価で、消費者にとって長く続けやすいというメリットがあります。
シャンプーは毎日続けるものですし、頭皮環境も髪質も、一朝一夕でよくなるものではありません。長く続けてこそ効果が見えるものなので、値段が安いというのは、消費者にとってとてもありがたいことです。
ここまで書くと、石鹸シャンプーがとてもよいもののように思えてきます。
しかし石鹸シャンプーにもデメリットがあります。髪や頭皮を含めて人体は弱酸性です。しかし石鹸シャンプーはアルカリ性なのです。
髪をアルカリ性の石鹸シャンプーの泡で包むと、キューティクルが開いてしまい、痛みやすい状態になってしまうのです。髪のキューティクルが開いた状態から、キューティクルが閉じた状態に戻すために、お酢やクエン酸などの酸性のものを使ったリンスが必要なのですが、リンスをする前に石鹸シャンプーをよくすすぐ必要があります。
しかしだらだらすすいでいると、石鹸カスが出てしまいます。石鹸カスは、石鹸シャンプーの成分と髪や頭皮の汚れ、水道水の成分が結びついてできる白いカスです。
この石鹸カスは脂肪酸で、人間の皮膚にも含まれるものなので特に害はありません。しかし、フケのように見えて、せっかくシャンプーしたのに見た目の清潔感がなくなってしまいます。
脂肪酸は水に溶けないため、シャワーでなかなか落ちづらいです。
ちなみに、石鹸成分が十分にすすぎきれていないのに、お酢やクエン酸などのリンスをしてしまうと、髪に残っていた石鹸成分が全て脂肪酸に変わってしまい、髪のべたつきの原因になります。
無添加石鹸シャンプーは、水と石鹸だけでできた、とてもシンプルな石鹸シャンプーです。もちろんシリコンなどの髪をコーティングする成分も含まれていません。髪の汚れを落とすことだけに特化したシャンプーで、石鹸シャンプーのなかでは泡立ちがよいと評判です。
安心できるものを探していたところこちらのシャンプーにたどり着きました。約3年くらいは使い続けています。髪の毛は昔より健康的になったからかツヤが出てきたような気がします。出典:@cosme
OKETANIアイゲンオリーブせっけんシャンプーは、せっけんと水に、グリセリン・クエン酸を加えたものです。髪をコーティングしてしまうシリコンなどは含まれていません。グリセリンは髪に潤いを与え、クエン酸は石鹸シャンプーのデメリットであるアルカリ性を中和させ、髪と同じ弱酸性に近づけるものです。OKETANIアイゲンオリーブせっけんシャンプーにつかわれているせっけんは、スペイン産のオリーブオイルだけに限定されていて、髪に適度な艶を与えてくれます。
プレゼントされたので使ってみました 最初はゴワゴワになるので使うのをやめようかと思いましたが、とりあえず一本使い終わりそうな時に、「髪がツヤツヤじゃない?」って友達に驚かれました。 確かに、使い始めてからしっとりとまとまるようになり、長年悩まされていたフケも減りました。 これは自信を持ってオススメできます出典:@cosme
パックスオリーシャンプーは、オリーブオイルを主原料にした石鹸に、グリセリンとクエン酸、オリーブスクワランなどの数種類の植物エキスを加えたものです。無香料のものが多い石鹸シャンプーですが、こちらは柑橘系のよい香りがして使いやすいです。オリーブオイルは油の中でも肌に馴染みやすい油で、しっとりとした洗い心地が特徴的です。シリコンなどの髪の表面をコーティングする合成成分は含まれていません。
使い始めて2カ月ほどになりました。合成シャンプーからアレッポの石鹸への切り替えは悪戦苦闘の連続でした。そんな時、娘がサンプル請求をしてオリ-の使い心地が良いとのことでオリ-を使い始めました。柔らかな泡、ローズマリーの控えめな香り、泡切れの感じ、髪のサラサラ感、すべてに満足です。少し価格がお高めですが、無駄遣いしなければ良いので気にしません。出典:@cosme
シャボン玉EMせっけんシャンプーは、石鹸と水だけで作られたシャンプーで、もちろんシリコンなどは含まれていません。石鹸シャンプー自体、排水された後自然に還るものなのですが、シャボン玉EMせっけんシャンプーは、EM(有用微生物群)を配合していて、より一層分解されやすく、自然に優しいシャンプーになっています。昔ながらの釜炊き製法で作られていて、グリセリンを多く含みます。そのため、髪や頭皮の潤いを残しながら、しっかりと洗い上げることができます。
地肌と髪を考えて辿りつきました。シャンプー、リンスにはアロマオイルを入れて香りと精油の効用を楽しんでます。リンスはクエン酸も混ぜて使ってます。依然はかなりリンスを使っていましたが、今はワンプッシュ ツープッシュ程度20年後も綺麗な髪でいられそうです。出典:@cosme
パックスナチュロン泡ポンプ式シャンプーは、濃密な泡が作れるエコホイッパーをパッケージに採用しています。そのためポンプを押すだけでふわふわの泡が手に取れるので、洗髪がとても楽にできます。ひまわり油を主原料にした石鹸に、水、成分を安定させるためのトコフェロール、クエン酸などが配合されています。髪をコーティングしてしまうシリコンなどは含まれていません。
軋みがほとんどなくてよかったです。洗い心地も普通によかったです。シンプルと思いきや、地味に優秀でしたね。出典:@cosme
M-markアミノ酸せっけんシャンプーは、泡立ちのよい液体石鹸に、刺激の少ないアミノ酸石鹸を配合したシャンプーです。もっちりとした泡が特徴的です。シリコンは含まず、天然のツバキ油とベニバナ油が髪をコーティングし艶を与えてくれます。頭皮トラブルがある方からも安心して使えると評判がよいです。
今まで使った中で一番好きな液体せっけんシャンプーかも。これの前はねば塾のしらかばシャンプーでした。ねば塾はサラサラの液体でコスパは最高だけど脱脂力が強めなのか汚れにくいけどゴワつきあり。Mmarkは合成シャンプーみたいにとろっとしててコスパは落ちるもののきしみやゴワつきが軽減されてまとまりやすい髪に。泡立ちはどちらも良いですがMmarkの方がしっとりやわらかい泡です。リンスは同シリーズのが期待外れだったので手作りクエン酸リンスやオーブリーのコンディショナー使用です。ヘアオイルも使用でまとまりやすくツヤも出ます。ローズマリーの香り付きタイプも使うのが楽しみです。我が家のお風呂場にまたMmarkボトルが増えました。試してみて良かったです。出典:@cosme
しっとりせっけんシャンプーは、無添加の石鹸に、香料で香りをつけたシャンプーです。香りのないシャンプーが使いにくい、という方にも使いやすいです。保湿成分のグリセリンを配合していて、指通りのなめらかな髪に仕上げてくれます。こちらもノンシリコンシャンプーです。
せっけんシャンプーに変えてからアレコレ試しましたが今のところコレが一番です!まず洗い上がりが他の商品よりゴワゴワしすぎないと思います。洗髪後はクエン酸リンスはしますが時々忘れても私的には問題ありません。何よりもトロっとした液体なのでシャンプーしやすいです。(以前他の商品では水みたいにサラサラだったので髪の毛につける前にこぼれてました。)香りもシャンプー中にほのかに香る程度でグッドです。石鹸シャンプーに興味がある方は一度使ってみられる事をお勧めします!出典:@cosme
Leus石けんシャンプーは、ミントオイル、ティートゥリーオイルを配合した石鹸シャンプーで、清涼感と爽快な洗い上がりが特徴的です。さっぱりとした使用感を求める方や、夏場におすすめのシャンプーです。保湿成分グリセリンが配合されています。髪の表面を覆ってしまうシリコンは配合されていません。
石鹸シャンプーほとんど全種類使ってきましたが、気に入りました。洗浄力が高めです。出典:楽天市場
竹のミネラル石けんシャンプーは、竹ミネラルと良質のスペイン産オリーブオイルを、時間をかけて釜で炊き上げて作られています。保湿成分のグリセリンと、髪を弱酸性に近づけるクエン酸が配合されています。シリコンなどの髪の表面を覆ってしまう成分は配合されていません。石鹸シャンプーのデメリットであるキシミが少なく、初めて石鹸シャンプーを使う方にも使いやすいシャンプーです。
ちのしお男の石けんシャンプーは、柿タンニンとメントールの入ったさっぱりとした洗い心地が特徴的な石鹸シャンプーです。柿タンニンは消臭成分の一つなので、頭皮の匂いの気になる方も安心して使えます。シリコンなどの髪をコーティングする成分は含まれておらず、髪以外の全身をこれ1つで洗い上げることもできます。
シーブリーズでは感じられない爽快感(塩)の効果でさっぱり夏には最高です。全身に使えるので、めんどくさがり屋の人にはとても良い商品だと思います。出典:@cosme
石鹸シャンプーにも色々なシャンプーがあり、成分や洗い心地、香りの有無などそれぞれの好みに合わせて選ぶことができます。
しかし、先にも説明した通り、石鹸シャンプーには髪が軋んでしまうこと、石鹸カスが出やすいことといったデメリットがあります。
これらのデメリットを解消し、さらに高級アルコール系のシャンプーのように皮脂を落としすぎたり頭皮の刺激になったりもしないシャンプーが存在するのです。それは、アミノ酸シャンプーです。
洗浄成分が、石油成分でも石鹸でもなく、アミノ酸でできたシャンプーのことです。頭皮や髪を含む人体は、タンパク質からできていて、そのタンパク質は、アミノ酸でできています。
アミノ酸シャンプーは、そのアミノ酸を洗浄成分に使っているので、肌への刺激が少なく保湿効果も期待できます。アミノ酸に保湿効果があるため、シリコンなどを配合しなくても髪に艶を与えることができるため、ノンシリコンの製品が多くあります。
ただし、アミノ酸は高価な成分なので、石鹸シャンプーに比べて値段が高くなりがちです。
それでも、石鹸シャンプーのもつデメリットを解消しつついいとこどりなので、髪と頭皮によいシャンプーを探している方は、アミノ酸シャンプーも検討してみてはいかがでしょうか。
髪質の向上や頭皮の環境改善に関心が高まる中、ノンシリコンシャンプーや石鹸シャンプーの需要はさらに高まっています。
石鹸シャンプーは、髪の汚れを落とすことに特化し余計な成分を含まない商品が多いです。さらに石鹸シャンプーは、排水になった後も分解されやすく自然を破壊しないため、シンプルなものを好む人や地球環境の改善に関心がある人たちからも注目されています。
あれこれと配合された市販のシャンプーを使うのではなく、自分がシャンプーに求める効果、自分に必要な成分を見極め、髪と頭皮の状態をよくし、さらに地球環境まで改善していける石鹸シャンプーを使ってみてはいかがでしょうか。
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